国の問題
国にとっても大きな問題となっている不妊症
悩み
少子化が危惧されている昨今、日本では10組に1組が不妊症で悩んでいると言われています。一般的には子作りをして2年以上子供ができない状態が不妊症だと定義されていますが、子供が欲しい!と願う人にとっては、2年に至らない場合でも、欲しいのにできない状態は、とても苦しく長く感じるものです。
実際、私も1年間子供ができなくて、専門の病院へと足を運んだ経験があります。妊娠できるチャンスをいうのは、排卵期にしかないわけですから、1ヶ月に1度しかなく、年間でも12回しかないということなんです。だからこそ、この少ないチャンスを逃さないように子作りするわけですが、その後「妊娠していますように」と祈りしながら結果を待つ間の1ヶ月は、とてつもなく長く感じるものです。そして生理が訪れ、成功しなかったことを知ったときの脱力感といったら相当なものです。また1ヶ月、この状態が続くのか、と。そして、それを繰り返していくわけですから、時間が経てば経つほど心の中は相当なダメージを受けているのです。そして、自分達ではもうどうすることもできないと思ったとき、救いを求めてたどり着くのが、不妊治
療なんです。
しかし、不妊治療をするといっても、様々な壁がたちはだかります。その中の1つは世間の目。やはりなかなか不妊治療をしていることを公にはしにくいもので、私も周りには誰にも打ち明けることができずに治療に通っていました。まだまだ世間では不妊症に対する理解はされていないように思いますし、治療をする人自身も何となく後ろめたいような気持ちを持って治療に通うような、そんな世の中の空気ができてしまっているように思います。また、夫婦間でも不妊治療に対する温度差がある夫婦も多く、そういった溝を埋めていくことも不妊治療では必要不可欠なことです。不妊治療は夫婦の協力なくしてはとても困難なものになります。精神的な支えも含めて、夫婦2人で取り組むことが必要です。
ほかにも、金銭的にもかなりの負担を余儀なくされます。不妊治療は長引けば長引くほどに負担金額は累積されていく上に、治療内容も大掛かりなものになってくるので、一度にかかる治療費の金額自体が高額になるので、長引けば長引くほど金銭的負担はどんどん大きくなってきてしまうのです。そして、最も大変なのが心と体への負担です。不妊治療は薬や注射などの治療を継続するようなものもあり、副作用なども含めて体への負担も避けることができません。それ以上に辛いのが、心の負担です。頼みの綱として始めた不妊治療ですが、そこでも効果が現われないことに対する苛立ちや、出口の見えない先への不安、期待が大きいことによる反動は最も大きな苦しみと悲しみを生みます。多くの不妊症の人はそうした数多くの壁と戦いながら不妊治療をしているのです。